スカウト運動と宗教 (布教ではありません。念のため) 戻る
先日、ある保護者から入団願書に家族個人の宗教を書くところがあるが、なぜ必要かと聞かれました。
現在、当団の個人記録には、宗教の欄が書いてない家庭がたくさんあります。
日本では、「宗教」というと敬遠される傾向がありますが、スカウト運動でこの宗教は、非常に大切です。
ボーイスカウト日本連盟の教育規定集を見ますと、
「連盟のすべての加盟員(スカウト、指導者)は、明確なる信仰を持つことを奨励する。」とあります。
むろんこれは、スカウト運動の創始者ベーデンパウエルの考え方に基づいています。
彼は、スカウティングフォァボーイズという本の中で、「無宗教者は、イカサマ師」と言っていますし、
ローバーリングツゥサクセスでは、人生を誤らせる暗礁の1つに無宗教があるといっています。
つまり、宗教抜き、信仰抜きのスカウティングはありえないということになります。
ボーイスカウトに入ったならば、どんな活動よりも最初に信仰心を持つことの重要さ、大切さを教えなければい
けませんし、指導者もまた例外ではありません。
現日本の場合、宗教団体以外で、信仰を奨励する団体は、他に無いと思います。
スカウトのちかいの最初は「神(仏)と国とにまことをつくし・・・」とありますし、
ビーバーのブックもカブブックにも最初の項目が信仰であることを見ればわかると思います。
しかし、現代日本社会において、信仰心、ましてや宗教を教えるというと、誤解を招く恐れがあることも事実です。
信仰心を子供たちに理解させるために、カブブックをもう一度見てみましょう。
カブブックの項目で、本年度よりうさぎ、しかの信仰の項目が、変わりましたね。
「神(仏)をうやまう」という項目が
うさぎは 「食事にたいして感謝ができる」
しかは 「先祖をうやまう」
となりました。ここから見てもわかるように、信仰心の第一歩は、「感謝の心」を持つということです。
「いただきます」は、誰に対してか。というところからスタートとなり、両親、祖父母、さらに先代がいたからこそ
いまがあるという過去への感謝。さらにそれぞれの宗教へとつながっていくと思います。
なお、明確なる信仰とは、個人個人を指し、家庭、地域の宗教と同一でなくてもかまいません。
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