愛知連盟第6回環境教育セミナーを受講して    戻る


先日、愛知連盟第6回環境教育セミナーというのに参加してきました。
1泊2日でしたが、それなりに有意義でした。セクション内容は、下記の通りです。
(斜体の部分は個人的な感想をまとめました。)


§1 「女性問題と環境」 NPOウイン女性企画常務理事 重原 惇子 氏

    社会環境の中での女性の位置について。女性としての意見を聞き入れられる(女性が意見を言える)社会をめざす。
    現在は、動脈系社会(男性的な社会)で、中央集権型ピラミッド組織であり、
    これからは、さらに静脈系社会(女性的な社会)で、エコロジー(環境保護)的視点でネットワーク型組織が必要。
    これが、環境問題への男女共同参画となる。    だそうです。
参考HP 男女共同参画プランなごや21   あいち男女共同参画プラン21
 ボーイスカウトって昔は男の世界だったんだけど、今は、男女OKです。男女共同は、すごく大事だと思うけど、
 いまじゃ、女性が上位に立つ姿が、社会の中で多く見られる。これって平等? 自分は、♂だから、男性の味方の見方がしたい。
 この件は、あまり個人的意見を書きすぎると、とんでもないことになりそうなので、このへんで感想はおしまい。


§2 「環境のための活動 スカウト運動における環境教育」 

     スカウト運動の創立者ベーデン・パウエルは、その著SFBの中で、すでに自然に対する教育について語っている。
     スカウト運動は1907年から、今日まで約100年のあいだに、世界各国に広まった。そして、その中で、
     現在まで、「ちかい」と「おきて」については、世界各国共通で、その活動の基盤となっている。
     その中で、われわれは、野外活動をベースとして、冒険教育と環境教育を両立させていかなければならない。
 カブスカウトは、環境バッジをすでにつけています。本来、環境バッジは、環境プログラムを実行してもらえるものですが、
 カブやビーバーは、もらうことによって、意識をもつという動機付けにしています。バッジは、いっぱいついているほうがいいね。
我が隊もこれから環境プロを進めていこうと考えています。環境についてのコメントは最後にまとめます。

§3 「フィールドワーク 川の水質検査と下水処理、簡易ろ過装置の製作」
     簡易水質検査キットを用いて、宇利川の水の水質検査を行った。
     大腸菌検査も培養紙を使った。1日ポケットに入れて培養した。(結果、菌はいなかった)
     名古屋の下水現物(確かにくさい)と、処理後の水を見せてもらった。(すごくきれいでびっくり)
参考HP 
名古屋市上下水道局

キャンプの汚水をろ過して土に返すのは良いけれど、ろ過器の石や炭は汚れたら洗うんだって。
洗った水はどうするの、そのまま流したら一緒じゃないの。と葛藤の日々。
結論:名古屋に持って帰って洗う。名古屋の下水処理施設は完璧!でも、下水処理の費用は、1年で何億円もかかるんだって。

§4 「夜の自然観察、朝の自然観察」 ナチュラリスト ネイチャークラブ東海 篠田 陽作 氏
     夜は、人工衛星の観察をしたが、結局1個も見つけられなかった。
月が明るく、星もあまり見えなかったので、しかたないか。飛行機がいっぱい飛んでいた。
 夕方日が沈んでから3時間ぐらいが人工衛星の見える時間なんだって。どうしてかわかりますか。

     朝一番から小雨降る中、吉川の自然観察を行いました。いろいろな植物の名前を教えてもらった。
 自分はあまり植物に詳しくないしあまり興味が無いので、1回聞いただけではすぐ忘れてしまう。
ただ聞くより覚えたいときに、自分で学習しなければ、やっぱり覚えられない。
参加していたご婦人指導者は、「ほー」とか「へー」とか、テレビショッピングや、観光地のガイドの説明を
聞くときのように、感心していた。メモを取っている指導者もいたが、じぶんは、メモをとっても、次に現物を見ても
名前と本物が結びつかないので、あまり取らない。人それぞれ興味も違えば、専門分野も違うのでオールマイティーにはなれない。

§5 「フィールドワーク 自然観察」
     ネイチャーゲームでミクロの世界を観察した落葉樹の根元の一番上の部分、中ほどの堆肥の部分、下の土の部分の3箇所
     を採集して、どんな生き物がいるかを観察した。中ほどの部分に生き物がいた。我がチームは、ムカデの子供や、ダニの種類
     クモの子などを発見した。一番下の土を培養寒天の入ったシャーレに入れて持ち帰り、観察している。
 ネイチャーゲームは、過去にも何度か教えたり、習ったりしたが、土を持って帰ったのは初めてです。現在職場の机の上で飼育?中。
 何が出てくるやら楽しみです。これをマイクロペットというが、職場では、炭そ菌を培養しているとうわさされている。


§6 「地区、団での推進方策」

     環境を考えたプログラム、または、既存のプログラムをいかに環境教育こじつけるかの実践を行った。
     各部門ごとに分かれ、実際の集会のプログラムを立案する。12団の力くらべ(トラックとつなひき)を題材にした。
     結論は、どんなプロでもなんとなく、こじつけられるものであることがわかった。
 たしかに環境について考えてプログラムに取り入れることは必要かもしれないが、目的を子供たちに教え込むようなことは
 あまりしたくはない。なんとなく気づかせるようにしてゆきたい。全員に気づかせることは難しいかもしれないけれど。
 環境以外の事もやることがいっぱいで、指導者の環境のことも誰か考えてくれ〜。
 参考HP  県連プロジェクトチーム 米沢氏のホームページ 

以上で閉会しました。もっと詳しくは直接連絡ください。資料なども紹介します。

全体の感想

 今回、環境教育ということでセミナーを受講したが、内容はそのほとんどが、自然観察に関するものであった。
本当の環境教育って何だろうというギモンが大きくなってきた。自然環境に対して興味を持たせるには、
たしかに自然観察や自然保護などの学習や体験も必要だと思うが、あくまで体験型のプログラムである。
しかし、われわれは名古屋という都市に住み生活している。この生活環境で、実際に今考えるべきことがたくさんあるような
気がする。現在の文明生活を自然に戻すことはできないので、今を生活するための都市環境教育ももっと取り入れていかなければ
いけないような気がする。今回のセミナーでは、下水処理の話、男女共同参画の話が、唯一それにあたると思われる。
なんとなく、環境問題というだけで、すぐに自然を振り返ることを考えるが、そればかりを強調すると、片手落ちのような気がする。
環境教育セミナーとは名ばかりの自然観察講習会でした。実はちょっと期待はずれでした。これで、県連主催の講習会はおしまいだそうです。
今後は、地区でということですが、変な方向に行かないように気をつけたいものです。


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